Step1で作成した着信シナリオVoiceタイプサンプルシナリオの動作確認をしてみましょう。
ここでは、シナリオが意図通りに動作するか、音声合成の品質は適切か、そして架電後のログが設定どおりに記録されているかを確認します。
目次
💡 動作確認の目的
シナリオを作成したら、実際に動作させて確認することが重要です。
なぜ動作確認が必要?
1. テキストと音声のギャップ
画面上のテキストと、実際に読み上げられる音声には違いがあります。
よくある問題:
- 漢字の読み間違い(例: 田中 → でんちゅう)
- イントネーションの違和感
- 読み上げ速度が速すぎる/遅すぎる
- 文節間の間隔が適切でない
2. 設定ミスの発見
- 設問の順序が想定と違う
- オプション設定が反映されていない
- 分岐先のシナリオが間違っている
3. ユーザー体験の確認
実際にエンドユーザーの立場で体験することで、改善点が見えてきます。
確認ポイント:
- 説明は分かりやすいか
- 入力時間は十分か
- エラー時の案内は適切か
動作確認の3つの方法
| 方法 | 内容 | 費用 | 確認できること |
|---|---|---|---|
| 1. サンプル音声 | 画面上で音声を再生 | 音声合成費用 + 音声再生費用 | 読み上げの正確性、速度、イントネーション |
| 2. 発信確認(架電) | 実際に電話をかけて確認 | 通話費用 | シナリオ全体の流れ、分岐動作、実際の使用感 |
| 3. 着信ログ確認 | 通話記録を確認 | なし | 音声認識の精度、回答内容、エラー発生状況 |
💡 推奨確認順序:
サンプル音声 → 発信確認 → 着信ログ確認
1. サンプル音声の確認
シナリオ保存時に「サンプル音声:作成する」に設定して保存すると、シナリオに設定された各テキストの音声合成結果をシナリオ詳細画面上で確認することができます。
シナリオ詳細画面に表示されるスピーカーアイコンをクリックして、サンプル音声を再生します。
※サンプル音声は、「作成時(シナリオ保存時)」に音声合成費用、「再生時」に音声再生費用がそれぞれ発生します。詳細は「関連情報」よりユーザーマニュアルをご確認ください。
1-1. 動作確認時のポイント(サンプル音声の再生)
設定したテキストの「読み上げ」が期待通りの状態となっているか確認します。
漢字の読み、読み上げ速度、文節/文章間の読み上げ間隔などを音声で確認しましょう。
もし読み間違いや違和感がある場合は、「テキストを平仮名に変更する」「句読点を追加する」などの方法で修正ができます。
以下は、サンプル音声確認時の基本的な確認ポイントと、期待通りになっていない場合の修正方法です。
| 確認ポイント | 修正方法 |
|---|---|
読み上げ速度は適切か |
「サンプル音声の読み上げ速度」は、シナリオ保存時のモーダル画面上で設定します。 |
漢字の誤読はないか |
シナリオ編集画面より、誤読している漢字をひらがなに修正します。 |
違和感のあるイントネーションはないか |
シナリオ編集画面より、該当箇所の表記を変えて検証します。
※設定方法は、 Step1:着信シナリオを作成する > 2.ボイスメッセージ設定 をご参照ください。 |
文節/文章間の読み上げ間隔は適切か |
シナリオ編集画面より、該当箇所の句読点を調整します。
※設定方法は、 Step1:着信シナリオを作成する > 2.ボイスメッセージ設定 をご参照ください。 |
2. 発信による動作確認(架電による確認)
「番号設定」を行った電話番号に実際に電話をかけてみましょう。
架電による検証では、シナリオの流れや設問設定による動作など、実際の動きをメインに確認できます。
2-1.電話番号を設定する
事前準備として、購入済の電話番号にサンプルシナリオを紐づけます。
※電話番号の購入方法については Step0:MOBI VOICEを始める前に 3.電話番号の購入 をご参照ください。
-
電話番号 > 電話番号一覧 画面上で、利用可能な電話番号を確認します。
「状態:未使用」となっている電話番号の [ 詳細 ] ボタンをクリックし、電話番号詳細画面へ遷移します。
2.電話番号詳細画面で[ 編集 ] ボタンをクリックします。
3.「番号設定」エリアの「シナリオ / コールフロー」項目に、シナリオタイプとシナリオ名をプルダウンで選択します。
シナリオタイプ(左側プルダウン選択欄):Voice
シナリオ名(右側プルダウン選択欄):【着信シナリオサンプル】資料請求※シナリオタイプとして「Voice」を選択すると、シナリオ名の選択肢としてドメイン内のVoiceタイプシナリオが表示されます。
4.[ 保存 ] ボタンをクリックして編集画面を閉じます。
本動作確認では「番号設定:シナリオ / コールフロー」以外の項目は初期設定状態から変更する必要はありません。
各項目の詳細については「関連情報」よりユーザーマニュアルをご参照ください。
2-2. 動作確認時のポイント(架電による確認)
以下は、発信による動作確認時の基本的な確認ポイントと、期待通りでない場合の修正方法です。
※設問オプションについてはサンプルシナリオの設定(「スタンダードプラン」では使用できないオプションが含まれます)を例として記載します。
| 確認ポイント | 修正方法 |
|---|---|
| 【設問1,設問2】 音声回答設問の回答可能時間は適切か |
※サンプルシナリオでは10秒(デフォルト)としています。 |
【設問1,設問2】 |
※サンプルシナリオでは2秒(デフォルト)としています。 |
【設問3】の回答後、SMSメッセージが送信されるか |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 3.SMSメッセージ設定 をご参照ください。 |
【設問3】 |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 2-2.設問内容の登録 をご参照ください。 |
【設問3】 |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 2-2.設問内容の登録 をご参照ください。 |
【設問3】 |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 2-2.設問内容の登録 をご参照ください。 |
【設問3】 |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 2-2.設問内容の登録 をご参照ください。 |
【設問3】 |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 2-2.設問内容の登録 をご参照ください。 |
【設問3】 |
※サンプルシナリオでは「読み上げ速度:変更なし(デフォルト)」としています。 |
【設問3】 |
※サンプルシナリオではタイムアウトを20秒にしています。長すぎる、短すぎると感じる場合は変更します。 |
【設問3】の回答後、SMSメッセージが送信されるか |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 3.SMSメッセージ設定 をご参照ください。 |
SMSメッセージ本文の表示は携帯電話の画面上で見づらい表示となっていないか |
※本サンプルシナリオで設定しているSMS本文は100字程度ですが、SMS本文が長文の場合、改行の有無などにより見づらさを感じるケースがあります。必要に応じて改行や【】などを追加する、本文の文字数を少なくするなどの修正を加えることで、ある程度の調整が可能です。 |
SMS本文上で受付番号(置換タグ)に値が入っているか |
※入力ミスによくある例として [.]が抜けている、不要なスペースが含まれている等があります。 |
3.着信ログの確認
動作確認時のログを「着信ログ一覧」より確認することができます。
「着信ログ詳細」画面では動作確認時の発話がどのように音声認識されたのかを音声およびテキストで確認できる他、正しく認識されなかった回答を編集することができます。
CSVファイルとしてダウンロードも可能です。
3-1.着信ログの検索
- 着信ログ一覧画面上で検索したい条件を指定し、[ 検索を開始 ] ボタンをクリックします。
- 検索結果より確認したいログの [ 詳細 ] ボタンをクリックすると着信ログ詳細画面に遷移します。
-
着信ログ詳細画面上で[ ファイル ] ボタンをクリックするとCSVダウンロードモーダルが表示されます。
検索条件、項目の詳細は「関連情報」よりユーザーマニュアルをご参照ください。
3-2.着信ログ詳細の確認
着信ログ詳細画面では、音声エンジンが認識した回答をテキストで確認し、修正することができます。
また、発話時の音声データを再生できるので、正しく認識されていない回答について、どのような音声に対し誤認識をしているのか実際の回答音声データを確認することができます。
|
|
編集した内容は即時画面に反映され、CSVファイル出力時にも変更後の値が出力されます。
項目の詳細は「関連情報」よりユーザーマニュアルをご参照ください。
3-2-1.動作確認時のポイント(着信ログの確認)
シナリオ上に設定した音声認識オプションの効果や、音声認識エンジンの認識精度などを確認します。
以下は、着信ログ確認時の基本的な確認ポイントと、期待通りでない場合の修正方法です。
※設問オプションについてはサンプルシナリオの設定を例として記載します。
| 確認ポイント | 修正方法 |
|---|---|
|
設定した音声認識オプションが機能しているか
【設問1】 |
※設定方法は Step1:着信シナリオを作成する > 4.オプション設定 をご参照ください。 |
正しく音声認識ができているか |
「認識間違いの頻度が高い単語」が特定できる場合、
※住所をヒアリングする【設問2】について、「東京都、神奈川県、千葉県」などの地名をあらかじめ音声認識辞書に登録することで音声認識ミスの減少が期待できます。(回答となる住所の範囲が絞れる場合の想定)
※音声認識辞書について、設定方法などの詳細は「関連情報」よりユーザーマニュアルをご参照ください。 |
3-3.着信ログCSVのダウンロード方法
着信ログはCSVファイルとしてダウンロードすることができます。
必要に応じて、特定の項目を集計・分析する、加工してレポートを作成する、自社でデータ保管・管理をするなどの活用が可能です。
着信ログCSVの出力仕様、項目の詳細は「関連情報」よりユーザーマニュアルをご参照ください。
- 着信ログ一覧画面で [ ファイル ] ボタンをクリックすると、ファイルダウンロードモーダルが表示されます。
-
各項目について下記のように設定し、[ ダウンロード ] ボタンをクリックします。
CSV出力テンプレート:CSV出力テンプレートを利用しなし CSVデータ:UTF-8 音声データ:チェックなし
※Excelで閲覧する場合は、「CSVデータ:Shift-JIS」を選択します。
下記のファイル名で出力されます。
通話記録_YYYYMMDDhhmmss.csv(YYYYMMDDhhmmssは着信日時)
シナリオ動作確認のStepは以上で完了です。
確認方法、確認ポイントが理解できたでしょうか。
次のStepでは応用編として、着信シナリオを用いた着信コールフロー(多段分岐)シナリオを作成してみましょう!