このStepでは、ボットからゲストユーザーに向けて送信するメッセージや、タグ更新などのメッセージ以外の処理を作成します。
このシナリオで利用する主な機能
- メッセージタイプ
- テキスト
- 共通テンプレート
- ボタン
- 追加メッセージタイプ
- 拡張ルームタグ
- 変数
- ルーム状況の変更
- ルール
- 開始アクション
- デフォルトルール
- ルール「と一致」(equal)
目次
-
1. アクションを作成する
- 1-1. 「00-tagを初期化」アクション
- 1-2. 「00-最初のメッセージ」/「01-会社名を聞く」アクション
- 1-3. 開始アクション
- 1-4. 「01-tag31に保存」アクション
- 1-5. 「02-氏名を聞く」(メッセージのみ)
- 1-6. 「01-会社名を聞く」アクション(後続アクションの設定)
- 1-7. 「02-変数に氏名を入れる」アクション
- 1-8. 「02-tag32に保存」アクション
- 1-9. 「03-確認テキスト」アクション
- 1-10. 「04-確認ボタン」アクション(メッセージのみ)
- 1-11. 「02-氏名を聞く」アクション (後続アクションの設定)
- 1-12. 「05-資料送付テキスト」アクション
- 1-13. 「05-資料送付」アクション
- 1-14. 「05-終了テキスト」アクション
- 1-15. 「04-確認ボタン」アクション(後続アクションの設定)
- 2. シナリオを保存する
1. アクションを作成する
最初に実行されるアクションは「開始アクション」ですが、先に、開始アクションの次に実行するアクションを作成します。
※画面デザインが新/旧2種類あるため、デザインにより機能名やボタン名が異なる場合は、「新/旧」の順で併記しています。
1-1. 「00-tagを初期化」アクション
「資料請求」シナリオでは、拡張ルームタグを利用して、ゲストユーザーが入力したメッセージを値として取得・保存します。
ルームタグ31には会社名、ルームタグ32には氏名を保存する設定です。
ルームがオープン中に再度アクションが実行された場合、すでに登録された値があるため、シナリオの冒頭でルームタグの値を初期化を行います。
- 「アクション名」に「00-tagを初期化」と入力
- 「送信するメッセージを作成する/メッセージタイプ」は、「なし」を選択
- 「その他のアクション/ 追加メッセージタイプ > Extra」にて、「ルームタグ」を選択
- 「tagXXX」を「tag31」に書き換え、タグに格納する情報 / タグのバリューには何も設定しない
- 入力フォームを追加して「tag32」も同様に設定
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-2. 「00-最初のメッセージ」/「01-会社名を聞く」アクション
「00-最初のメッセージ」
- 「アクション名」に「00-最初のメッセージ」と入力
- 「送信するメッセージを作成する / メッセージタイプ」の「テキスト」を選択
- 「メッセージテキスト」に、以下の通り入力
-
資料請求ありがとうございます。
-
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
「01-会社名を聞く」(メッセージのみ)
「00-最初のメッセージ」と同様の手順で作成します。
メッセージテキスト
会社名を入力してください。
tag31に保存します。
後続アクションは後ほど設定します。
1-3. 開始アクション
開始アクションとは、シナリオにある他のアクションよりも優先して先に実行されるアクションです。
ボットの開始時だけではなく、やり取りの途中でも、ゲストユーザーに対して設定したルールが該当すれば、他のアクションに設定したルールよりも先に判定されます。
デフォルトルールは、設定したルールに該当しない場合に判定されるルールです。
ルールが無い場合は、どのようなユーザー入力でも開始アクションが実行されます。
- 「後続アクション」に、「00-tagを初期化」、「00-最初のメッセージ」、「01-会社名を聞く」の順でアクションを設定する
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
【Tips】
無条件のデフォルトルールでも実行されますが、エラーハンドリングを行えるように、ボット起動時のメッセージをルールとして設定することをお勧めします。
Web小窓を自動で開始する設定をしている場合は、以下のメッセージが送信されます。
__start
デフォルトルールの後続アクションとしては、「現在ご利用できません」などのメッセージを出すアクションを作成して指定します。
1-4.「01-tag31に保存」アクション
ルームタグ31にユーザーが入力した会社名を取得・保存するアクションです。
- 「アクション名」に「01-tag31に保存」と入力
- 「送信するメッセージを作成する/メッセージタイプ」は、「なし」を選択
- 「その他のアクション/追加メッセージタイプ > Extra」にて、「ルームタグ」を選択
- 「tagXXX」を「tag31」に書き換え、タグに格納する情報には、以下のユーザー入力を取得するマクロを設定 ※マクロ入力について
-
${user_input_text}
-
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-5. 「02-氏名を聞く」アクション (メッセージのみ)
「01-会社名を聞く」アクションと同様の手順で「送信するメッセージを作成する」部分のみ先に作成します。
メッセージテキスト
氏名を入力してください。
tag32に保存します。
1-6.「01-会社名を聞く」アクション(後続アクションの設定)
「01-会社名を聞く」アクションに戻ります。
送信メッセージは、「00-最初のメッセージ」アクションのタイミングで作成しているので、 会社名が入力された後の処理を設定します。
- デフォルトルールの後続アクションに「01-tag31に保存」、「02-指名を聞く」の順でアクションを設定
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-7.「02-変数に氏名を入れる」アクション
ルームタグは最終的にMOBI AGENTに保存されるのに対して、変数はMOBI BOT内で一時的に保持するための機能です。
「03-確認テキスト」アクションで、ゲストユーザーが入力した氏名をメッセージ上に表示するために必要なアクションです。
- デフォルトルールの後続アクションに「01-tag31に保存」、「02-指名を聞く」の順でアクションを設定
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-8.「02-tag32に保存」アクション
「01-tag31に保存」と同様の内容・手順で作成します。
1-9.「03-確認テキスト」アクション
ゲストユーザーが入力した会社名および氏名をメッセージ上に表示する設定を行います。
ゲストユーザー入力など、可変となる値にはマクロを利用します。※マクロ入力について
- 「アクション名」に「03-確認テキスト」と入力
- 「送信するメッセージを作成する/メッセージタイプ」の「テキスト」を選択
- 「メッセージテキスト」に、拡張ルームタグおよび変数のマクロを利用し、以下の通り入力
-
以下でよろしいですか。
会社名: ${room.tag31}
氏名 : ${user_log.name}
-
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-10.「04-確認ボタン」アクション
ゲストユーザーに対して、選択肢を表示し選択された内容に応じたメッセージの出し分けや導線の分岐を行います。
- 「アクション名」に「04-確認ボタン」と入力
- 「送信するメッセージを作成する/メッセージタイプ」の「テンプレート(共通)」を選択
- 共通ーテンプレートを以下の通り設定
項目 設定・入力内容 ヒント LINEボタン 代替テキスト 確認ボタン
表示カード テキスト よろしければ資料をお送りします
ラベル1つ目 タイプ メッセージ ラベル
はい
テキスト はい
ラベル2つ目 タイプ メッセージ ラベル
いいえ
テキスト いいえ
- 新デザイン画面では[ 設定 ]、旧デザイン画面では[ OK ]ボタンを押す
1-11. 「02-氏名を聞く」アクション (後続アクションの設定)
「02-氏名を聞く」アクションに戻り、後続アクションの設定を行います。
- デフォルトルールの後続アクションに「02-変数に氏名を入れる」、「02-tag32に保存」、「03-確認テキスト」、「04-確認ボタン」の順でアクションを設定
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-12. 「05-資料送付テキスト」アクション
「00-最初のメッセージ」と同様の手順で作成します。
メッセージテキスト
資料をお送りします。
1-13. 「05-資料送付」アクション
「ファイル管理」にファイルをアップロードし、そのファイルURLを利用して送信します。
<注意>
「ファイル管理」のファイルサーバは、トライアル環境と商用環境とで異なります。それぞれの環境にファイルをアップロードする場合は、商用環境へシナリオを移行する際に、ファイルURLの変更を忘れずに行ってください。
最初からファイルを商用環境にアップロードしておき、商用環境URLを利用することで、変更漏れを防ぐことができます。
ファイルのアップロード
- 「ファイル管理」にて任意のファイルをアップロード
- ファイルのURLコピー
アクションの設定
- 「アクション名」に「05-資料送付」と入力
- 「送信するメッセージを作成する/メッセージタイプ」の「ファイル」を選択
- 「オリジナルURL」に、コピーしたURLをペースト
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-14. 「05-終了テキスト」アクション
メッセージの送信と同時にルームを完了させます。
- 「アクション名」に「05-終了テキスト」と入力
- 「送信するメッセージを作成する/メッセージタイプ」の「テキスト」を選択
- メッセージテキストに以下の通りに入力
-
ありがとうございました。
ルームを完了します。
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- 追加メッセージタイプのルーム状況の変更を選択
- 以下の項目を選択し有効に設定
- ルーム終了/ closeRoom
- ルーム完了/ finishRoom
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
1-15. 「04-確認ボタン」アクション(後続アクションの設定)
「04-確認ボタン」アクションに戻り、ルールと後続アクションの設定を行います。
-
「ルール」タブを開き、以下の通りに条件と後続アクションを設定
- 1つ目のルール
・ルールの値はい
・ルール
「以下と一致したら / と一致」
・後続アクションに、「05-資料送付テキスト」、「05-資料送付」、「05-終了テキスト」の順で設定 - 2つ目のルール
・ルールの値いいえ
・ルール
「以下と一致したら / と一致」
・後続アクションに「05-終了テキスト」を設定 - デフォルト
・後続アクションに「04-確認ボタン」を設定
- 1つ目のルール
- [ 設定 ] / [ OK ]ボタンを押して保存
以上で、アクションの作成は完了です。
2. シナリオを保存する
アクションの作成が完了したら、シナリオを保存します。